朝の時間をうまく使える人は、人生もうまくいく。
そんな言葉を聞いたのは、いつだったでしょうか。
SNSでは「朝4時起きルーティン」とか、「成功者の朝活」なんてワードがあふれていて、
一度は憧れたこと、ありませんか?
私もそうでした。
だけど、やってみようとすると毎回こう思ってしまうんです。
「で、朝って…何すればいいの?」
やりたいことなんてないわけじゃない。
でも、朝になると何も思いつかなくて、ぼーっとスマホを見てるうちに時間が過ぎていく。
そして「ああ、また何もしないで終わっちゃったな」って、ちょっと落ち込む。
それを、3年くらい繰り返してました。
“朝は完璧にこなす時間”だと思い込んでた
朝活といえば、
ストレッチ、瞑想、読書、日記、散歩、勉強、朝ごはん…
いろんな人の“理想的な朝ルーティン”を見て、
「わあ、すごい。こんなふうになりたいな」と思っては、すぐに現実に引き戻されてました。
全部やらなきゃ、意味がないと思ってた
私がうまく朝活を続けられなかった最大の理由は、
「ひとつだけやっても意味がない」と思い込んでいたことです。
“全部やってこそ朝活”
“1個だけやっても、ただの準備”
“どれか抜けたら、朝活失敗”
そんなふうに、自分で自分にプレッシャーをかけていたんですよね。
結局、罪悪感だけが積もっていった
早起きできなかった日、白湯を飲まなかった日、SNSをだらだら見てしまった日。
“何かをやらなかった自分”にがっかりして、
「どうせ私は朝活とか向いてない」って、心の中でそっとフタをしてました。
でも、今思うんです。
朝の時間って、“やること”を詰め込む時間じゃなくてもいいんだって。
朝に「これだけはやる」と決めて、白湯を飲みはじめた
ある日、考えるのをやめました。
「何をやるべきか」じゃなくて、「何だったらできそうか」だけを考えよう、と。
で、選んだのが――白湯でした。
白湯を飲む、ただそれだけを朝の“決まりごと”に
お湯を沸かして、マグカップに注ぐ。
ただそれだけなのに、「朝、ちゃんと起きた感」がある。
私は、これを“朝のスイッチ”にしたんです。
最初は「これだけでいいのかな?」って思いました。
でも、白湯を飲むと少し体があたたまって、
「あ、今日も朝が始まったな」って、自然に気持ちが切り替わる。
やらなきゃいけないことじゃない。
やっておくと、“今日の自分”を少し信じられる感じがする。
朝の時間に何をやるかを考える前に、
「何かを決めておく」だけで、こんなに楽になるなんて。
それが私の、“最初の気づき”でした。
ポイントはやることを「1つだけ」に絞ることです。
朝は「決断疲れ」が起こりやすい時間帯
人の脳は、起きた直後がいちばん疲れやすい。
これは意外だけど、選択肢が多いほど脳は消耗すると言われています。
「ストレッチしようかな」「朝ノート書こうかな」
「SNSちょっとだけ見てから?」「いや、読書かも…」
こうやって何をするか考えている時点で、もう疲れてる。
そして気づくと、何もやらずに時間だけが過ぎてしまう。
白湯のいいところは、「迷わなくていい」ところなんです。
体も心もまだ起きていない朝には、“選ばなくていい習慣”がちょうどいい。
“できた感”が次の1歩をつくってくれる
人は「今日もやれた」と思えると、
その感覚に後押しされて次の行動に移りやすくなります。
白湯を飲んだだけで整った朝は、
「ちょっと日記書こうかな」っていう気持ちを生み出したりする。
逆に、「今日も何もしなかった」と思うと、
1日中ちょっとだけ自己嫌悪がついてまわる。
“1つだけ”でいい。むしろ、その方がうまくいく。
それが、私の朝習慣が続いた理由でした。
今日から“決まりごと”をひとつ、つくってみませんか?
大げさなことじゃなくていいんです。
むしろ、小さくて地味なことの方が、朝は続く。
以下は、私が試したり、友人が続けている“朝のひとつ”。
おすすめの“1つだけ”朝習慣5選
✅ 白湯を飲む(これは私の定番)
✅ 窓を開けて深呼吸を3回
✅ 1行だけ日記を書く(寝ぼけた文字でもOK)
✅ ゴミ箱に何か1つだけ捨てる(心もスッキリ)
✅ スマホを開く前に、両手を上に伸ばすストレッチ
朝って、ほんの小さなことで“整った感”が出る。
誰かの朝じゃなくて、“あなたにとってちょうどいい朝”を見つければいいんです。
続けるコツは「前夜に1秒だけ仕込むこと」
「よし明日からやろう!」と思っても、
朝になったら忘れてたり、面倒になってやらなかったり。
私も何度もそうでした。
でも、夜のうちにマグカップをテーブルに置いておくだけで、
「あ、白湯飲もう」って思い出せるんです。
“思い出す仕掛け”を、夜の自分が朝の自分にプレゼントする。
それが、習慣が続くいちばんシンプルな方法でした。
「何すればいいの?」じゃなく、「これだけでいい」朝に
私は結局、
「朝に何をすればいいか」を3年考えて、
「白湯を飲むだけでいい」にたどり着きました。
それは決して、すごい習慣でもないし、
誰かに自慢できるようなことでもありません。
でも、
“私にとってちょうどいい朝”って、
そういう小さな気持ちの整いから始まるんじゃないかと思うんです。
朝に何をするか、正解はありません。
やることが決まってなくても、焦らなくていい。
今日、ひとつだけ「これだけはやる」と決めてみてください。
それが、“あなたの朝”をはじめるスイッチになるかもしれません。
あなたが明日の朝、やってみようかなと思った1つのことは、何ですか?
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